
【保存版】栃木レザーのお手入れ方法|10年後まで美しく保つケアガイド
栃木レザーのお手入れは「手をかけすぎない」ことが基本
天然レザーと聞くと、「こまめなオイルケアが必要では?」「定期的にクリームを塗らないと」と思われがちです。
けれど栃木レザーの場合、必要以上に手をかけないことが、実はいちばん大切なケアです。
なぜなら、
- もともと革自体に油分が含まれている
- 日本の高温多湿な気候では油分過多がカビの原因になる
- 日常使いで手の油分が馴染んで自然に育つ
こうした特性があるからです。
「何度もケアする」より「革の状態を見て、必要なときだけ整える」。
この考え方が、栃木レザーを美しく永く使うための基本です。
この記事では、RUBATO&Co.が実際におすすめしているお手入れ方法をもとに、10年後まで美しく使い続けるためのケアの考え方と具体的な手順を解説します。
栃木レザー製品をすでにお持ちの方も購入を検討している方も、ぜひ参考にしていただければと思います。

栃木レザーのお手入れで大切な基本の考え方
それでは、なぜ日本では「手をかけすぎないケア」が重要なのか詳しく見ていきましょう。
日本の気候とレザーケアの関係
日本は、高温多湿な時期が長い気候です。
そのため、ヨーロッパなど比較的乾燥している地域で推奨されるオイルやクリームを多用するケア方法が必ずしも日本の環境に合うとは限りません。
湿度の高い日本で油分を与えすぎると、
- 革がべたつく
- ホコリを吸着しやすくなる
- カビの原因になる
といったように、かえってトラブルにつながってしまうこともあります。
栃木レザーは、もともと油分を含んだ革。
だからこそ、「足すケア」よりも「必要に応じて整えるケア」を意識することが大切です。
栃木レザーの特性についてもっと知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
▶︎ 栃木レザーとは?日本が誇る本革の魅力と他レザーとの違いを解説

RUBATO&Co.が「ワセリンケア」をすすめる理由
こうした考え方から、RUBATO&Co.では日本の気候と栃木レザーの特性を踏まえ、石油由来(鉱物油)の「ワセリン」を使ったシンプルなケアをおすすめしています。
ワセリンは、
- 余分な油分を与えすぎない
- 表面を過度にコーティングしない
- 革の呼吸を妨げにくい
という特徴があります。
「たくさん塗るほど良い」のではなく、ごく少量で必要な分だけ整える。
それが、長く美しく使うための基本です。

【基本編】定期的なお手入れ方法
ここでは、RUBATO&Co.の長財布お手入れ動画でご紹介している内容をもとに、基本的なケアの流れを文章でまとめます。

①準備|まずは乾拭きから
最初に、クロスを使って財布全体をやさしく乾拭きします。
表面についたホコリや汚れを落とすことで、クリームが均一に伸びやすくなります。

②クリーム(ワセリン)の塗布方法
クロスに、ごく少量のクリームを取ります。
ちょっと少ないかな?と思うぐらいの量で、財布全体に十分行き渡ります。
クロスで表面に伸ばしながら、隅々まで薄く塗布してください。
裏面も同様に、やさしく塗り込みます。

次に、指に少量のクリームを取り、コバ(革の切断面・端の部分)や角など擦れやすい部分に薄く塗り、クロスで伸ばします。
コバや角は特に乾燥しやすいポイントなので、丁寧に塗り込んでいきます。

③仕上げの乾拭き
クロスで全体をなじませるように拭き、最後にクロスのきれいな面を使って仕上げの乾拭きをします。
余分な油分を残さず、自然なツヤが出たら完了です。
ポイントは、塗りすぎないこと。革がしっとりすれば十分です。
▼ 動画全編はこちらでご覧いただけます。

【応用編】レザーを長く使うためのお手入れ頻度とタイミング
基本のケア頻度はどれくらい?
目安として、RUBATO&Co.では3ヶ月に1回程度のケアを推奨しています。
ただし、回数よりも大切なのは、革の状態を見ることです。
触ったときに、少し乾いていたり硬さを感じたらケアのタイミングです。
こんな時はレザーケアのタイミング
- 表面がカサついて見える
- 色が急に薄く感じる
- 手触りが以前より硬くなった
こうした変化は、革からのサイン。軽いケアで十分に回復します。
栃木レザーのエイジングを楽しむために
シワや色ムラは「劣化」ではありません
栃木レザーは、使う人の手の動きやクセによって少しずつ表情が変わっていきます。
シワや色の濃淡は使い込んだ証であり、劣化ではなくエイジング(経年変化)です。
均一な新品状態を保つよりも、時間が経つごとに自分だけの表情に味わい深く育っていく「経年良化」の過程を楽しむことが栃木レザーの醍醐味です。
レザーを柔らかくしたい時にやっていいこと/NGなこと
レザーを柔らかくしたいとき、「毎日使うこと」「しまい込まず、風通しの良い場所で保管すること」はOKです。
一方で、柔らかくしたいからといって「頻繁なオイルの重ね塗り」や「無理に揉む」といったケアは、レザーを傷める原因になるので避けてください。
水濡れしてしまった場合の対処法
万が一、水に濡れてしまった場合は、すぐに柔らかい布で水分を拭き取ってください。
その後は、直射日光を避け、風通しの良い場所で自然乾燥させます。
ドライヤーや暖房で急激に乾かすのはNG。完全に乾いてから、必要に応じて軽いケアを行いましょう。

正しいケアが、栃木レザーの10年後の表情をつくる
栃木レザーは、特別なことをしなくても、正しい付き合い方をすることで永く付き合える素材です。
過剰なケアをせず、レザーの状態を見ながら必要なときに必要な分だけ整える。
その積み重ねが、10年後の美しい表情につながります。
この記事が、栃木レザーをより永く愉しむための参考になれば嬉しいです。
RUBATO&Co.の栃木レザー長財布も「永くご愛用いただくこと」を前提に仕立てています。
日々のケアとともに、時間を重ねる愉しみを味わっていただけるお財布ですので、ぜひ商品ページで詳しくご覧ください。




