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【一目でわかる】革の種類ガイド|本革の選び方を比較表で解説
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【一目でわかる】革の種類ガイド|本革の選び方を比較表で解説

革の種類は多いけれど、選ぶ軸は実はシンプルです

「本革の財布が欲しいけれど、ヌメ革、コードバン、ブライドル……種類が多すぎて、正直どれを選べばいいのか分からない。」
革を選ぼうとしたとき、そんなふうに立ち止まってしまうことはありませんか?

革は名前も特徴もさまざまで、調べるほどに迷ってしまいがちです。
けれど実は、いくつかの「見るべきポイント」さえ押さえれば、その違いはすっきりと整理できます。

この記事では、レザーブランドとして革と向き合い続けてきた私たちRUBATO&Co.の視点から、主要な革の種類を比較表で整理し、「自分に合う革」を見つけるための選び方をお伝えします。
まずは、いちばん最初の分かれ道から見ていきましょう。

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まず大前提|「本革」と「合皮」はまったくの別物

革の種類を考えるとき、最初の分かれ道は「本革か、合皮か」です。

合皮は本革に似せて作られた素材で、価格や扱いやすさに強みがある一方、経年良化はせず、数年で表面が劣化していく傾向があります。
いっぽう本革は、ちょっとした手入れは必要になりますが、使うほどに味わいが増し、手をかけながら長く付き合えるのが魅力です。

この記事は、そのうえで「本革を選びたい」と決めた方に向けて、本革の中の種類をひとつずつ整理していきます。

「そもそも本革と合皮で迷っている」という方は、先に「本革と合皮の違いとは?長く使うならどちらを選ぶべきか」をご覧いただくと、この記事がより分かりやすくなります。

本革を整理する「3つの軸」|種類が多く見えても、見るところは決まっている

「ヌメ革、コードバン、ブライドル……」と名前が並ぶと複雑に見えますが、本革の個性は大きく3つの軸で決まります。

ここから紹介する「レザー全体を俯瞰できる地図」を持っておくと、あとは組み合わせでスムーズに理解することができるようになります。

その前に|そもそも「なめし」とは?

革の話でくり返し出てくる「なめし(鞣し)」
レザーの文脈で、きっと耳にすることが多い単語だと思います。

「なめし」とは、動物の皮を「腐らない素材」に変える加工のことです。
そのままの皮は、放っておくと硬くなったり腐ったりしてしまいます。
そこで薬品や天然成分を使い、柔らかく丈夫で、長く使える状態に変える工程が「なめし」です。
ちなみに、なめす前を「皮」、なめしたあとを「革」と漢字を使い分けます。

そして、何を使ってなめすか?で革の性質が大きく変わります。
だからこそ、革選びは「なめし」を知ることから始まります。

軸①| 革の“性質”を決める「なめし製法」

なめしに使う素材は、大きく「天然のタンニン」「薬品のクロム」の2つ。
どちらでなめすかで、経年良化する革か、見た目が安定した革かが分かれます。
まずは、ここが最大の分岐点です。

軸②| 革の“見え方”を決める「表面の仕上げ」

革本来の表情を活かす素上げ・染料仕上げか、または塗膜で覆う顔料仕上げか。
前者は使い込むほど味が出て、後者は均一で傷や汚れに強くなります。

軸③|革の“質感”を決める「元になる部位・素材」

表面(銀面)をそのまま使うか、裏側を起毛させたスエードか、層を分けた床革か。
同じ動物の皮でも、どこをどう使うかで質感と耐久性が変わります。

この3つを押さえると、たとえば

  • タンニン×素上げ=育てる革(ヌメ革・栃木レザー)
  • クロム×顔料=扱いやすい革(ガラスレザー)

といった形で、各レザーの全体の中での位置付けや特徴をわかりやすく分類・把握することができます。

ここからは、ご紹介した3つの軸をもとに、本革の中でも代表的な革を早見表で比較していきます。
財布はもちろん、靴やバッグなど幅広く使われる革も含めて整理するので、それぞれの個性を見比べてみてください。

【早見表】主要な革の種類をひと目で比較

▼ 横にスクロールしていただくと、全項目を確認できます。

革の種類 なめし製法 表面仕上げ 耐久性 価格帯 お手入れ 経年良化 向いている人
ヌメ革 植物タンニン 素上げ 高い 中〜高 必要 ◎ 大きい 育てる過程を楽しみたい
栃木レザー
(ヌメ革の一種)
植物タンニン 素上げ 高い 中〜高 必要(少なめ) ◎ 大きい 国産・長く使える革が欲しい
コードバン 植物タンニン等 染料・顔料等 非常に高い ややコツ ○ 艶が増す 特別な一点を長く使いたい
ブライドルレザー 植物タンニン ロウ引き 非常に高い 少なめ ○ ブルームが取れ艶へ 丈夫さと風格を重視
オイルレザー タンニン/クロム/コンビ オイル加脂 高い 使い始めは不要 ○ 味が出る 傷を気にせず使いたい
ガラスレザー クロム 顔料 高い 低〜中 ほぼ不要 △ 変化は小さい 手入れ不要で見た目を保ちたい
スエード/ヌバック クロム等 起毛(裏面/表面) 専用ケア △ 風合い変化 質感・雰囲気を楽しみたい
床革 各種 塗装等 低い ほぼ不要 × しにくい 価格を最優先したい

※価格帯・耐久性は一般的な目安です。同じ種類でも、なめしや仕上げ、作り手によって幅があります。

革の個性は「なめし製法」で決まる|選び方の分かれ道

早見表で最も大きな違いを生んでいるのが、前述の通り、表のいちばん左にある「なめし製法」です。
「なめし」を理解すると革選びの軸がぶれなくなるので、ここでもう少し詳しく触れたいと思います。

植物タンニンなめし|時間をかけて“育てる”革

樹木の皮などから抽出した天然のタンニンで、時間をかけてなめす伝統的な製法です。
手間もコストもかかりますが、繊維が締まって丈夫でしなやかに仕上がり、使うほどに艶を帯び、色が深まっていきます。
植物タンニンなめしのレザーでは、ヌメ革、中でも栃木レザーがこの代表格で、「育てる楽しみ」を求める人に向いています。

クロムなめし|安定して扱いやすい革

薬品(クロム)を使い、短時間でなめす現代の主流製法です。
軽くて柔らかく、発色がよく、水濡れにも比較的強いのが特長です。
経年良化が穏やかなので、「買ったときの見た目を保ちたい」人に向いています。

コンビなめし|いいとこ取りの製法

タンニンとクロムを組み合わせる製法で、タンニンの風合いとクロムの扱いやすさをバランスよく両立させたい場合に選ばれます。

つまり、なめしで変わる"革の性格"によって、「使い込んで表情の変化を楽しみたいか」「見た目の安定と手軽さを取りたいか」が、革選びの最初の分かれ道になります。

【革種別】主要な本革の特徴と、向いている用途

ここからは、早見表で挙げた革を一つずつ見ていきます。
それぞれ「どんな製品に使われるか」と「なぜその用途に向くのか」もあわせて紹介します。

ヌメ革|革を“育てる”入り口

植物タンニンなめしで、表面をあえて塗装しない素上げの革です。
革本来の風合いをそのまま感じられ、使い込むほどに飴色へと深まっていきます。
手の脂や日々の摩擦で表情が育つため、毎日手に触れる財布や小物と相性が良い革です。
傷や水濡れの跡もつきやすい反面、それも味として楽しめる人に向いています。

栃木レザー|国産ヌメ革の代表格

ヌメ革の中でも、栃木レザーは日本を代表する植物タンニンなめしの革です。
時間をかけてなめされた革は繊維が締まって丈夫でしなやかで、しっとりと手に馴染みます。
長く使う財布に選ばれることが多く、日常使いの中で自然に艶と色が深まっていきます。
詳しくは「RUBATO&Co.が栃木レザーを選び続ける理由|植物タンニンなめしの特徴・経年変化・他レザーとの違いを解説」で解説しています。

コードバン|「革のダイヤモンド」と呼ばれる希少革

馬のお尻の一部からわずかしか取れない、繊維が緻密で硬質な革です。
摩擦に強く、磨くほどに深い艶が出るのが特徴。その美しさと丈夫さから、高級靴や特別な財布に使われます。
国内では、兵庫県姫路市にあるタンナー(製革会社)『新喜皮革』が世界的に知られています。
希少なぶん価格は高めで、水濡れには少し気をつかう革です。

ブライドルレザー|英国生まれの丈夫な革

植物タンニンなめしの革に、ロウをたっぷり染み込ませた革です。
もともと馬具(ブライドル=馬勒)のために作られた歴史があり、非常に丈夫です。
その強さと端正な見た目から、ベルトやビジネス小物、長く使う財布に好まれます。
表面に浮く白い粉(ブルーム)は使ううちに取れ、艶へと変わっていきます。

オイルレザー|傷を気にせず使える相棒

なめした革にオイルをたっぷり染み込ませた革です。
革自体に油分を多く含んでいるため、使い始めのオイルケアがほぼ不要で、乾燥しにくいのが大きな魅力。
しっとりと柔らかく適度な耐水性もあり、軽い擦り傷なら指で揉んだり撫でたりするだけでオイルが移動して目立ちにくくなります。
タフで扱いやすい性格から、バッグやブーツ、カジュアルな革小物に向いています。

ガラスレザー|手入れいらずで見た目が長持ち

表面を樹脂でコーティングし、ガラス板のように磨いて仕上げた革です。
ツルッとした光沢があり、水や汚れに強く、手入れがほとんど要りません。
扱いやすさから、手ごろな価格帯の財布やバッグ、ビジネスシューズに広く使われます。
経年良化は穏やかで、「買ったときの状態を保ちたい」人向けです。

スエード・ヌバック|起毛の質感を楽しむ革

革の裏側(床面)を起毛させたものが「スエード」表面(銀面)を軽く起毛させたものが「ヌバック」です。
どちらも独特のやわらかな見た目と温かみのある手触りが魅力で、その風合いを活かして靴やジャケット、バッグなどに多く使われます。
繊維の間にホコリが溜まりやすく水や汚れには弱いため、ブラシを使った定期的なお手入れ(ブラッシング)や防水スプレーでの保護が必要です。

床革|価格を抑えたいときの選択肢

革を層に分けたときの、下の層(床)を使った革です。
表面に塗装やシートを貼って仕上げます。
安価に作れるため、低価格帯の小物や雑貨に使われます。
表面の層に比べて強度は劣り、経年良化は期待しにくい革です。

結局、自分に合う革はどれ?|2つの質問で分かる

種類が分かっても、「で、自分はどれを選べばいい?」が残りますよね。
でも、実はシンプルに次の2つの質問で方向を定めることができます。

【質問1】使い込んで“育つ変化”を楽しみたいですか?

  • 「YES」の方:経年変化(経年良化)を楽しみたいなら、植物タンニンなめしの革(ヌメ革・栃木レザー・ブライドル・コードバン)がおすすめ
  • 「NO」の方:買ったときの見た目を保ちたいなら、クロムなめし・顔料仕上げの革(ガラスレザーなど)

【質問2】お手入れに手間をかけられますか?

  • 「YES」の方:ケアも楽しみたいなら、表情の出やすいヌメ革やコードバン
  • 「NO」の方:あまり手間をかけたくないなら、水や汚れに強いガラスレザーや、傷や乾燥に強いクロムなめしの革が扱いやすくおすすめです。
  • ちなみに、栃木レザーなどの上質な植物タンニンなめし革では、「毎日手で触れて自然に油分が移ること」自体が日常のケアになります。こまめなオイル塗り作業は必要ありませんが、本来の美しさを永く保つためには数ヶ月に一度の簡単なケアをおすすめしています。

2つの答えが交わるところに、あなたに合う革があります。
たとえば「変化は楽しみたいが、手間はあまりかけたくない」人には、次に紹介する「栃木レザー」がちょうど当てはまります。

毎日触れて育てるなら、植物タンニンなめしの「栃木レザー」

ここまで見てきた軸を重ねると、毎日手に触れる財布という用途では、育つ革=植物タンニンなめしが理にかなっています。
手の脂や体温が自然に革へ移り、特別こまめに手入れをしなくても表情が育っていくからです。

その代表が、国産の栃木レザーです。
繊維が締まって丈夫なので型崩れしにくく、こまめな手入れをしなくても、日常使いの中で艶と色が深まっていきます。

「育てる革は手入れが大変そう」という不安がある方こそ、実は相性の良い革です。
ただし、より永く美しく経年変化を愉しむ観点から、RUBATO&Co.の栃木レザー製品については、数ヶ月に一度のペースの簡単な定期ケアをおすすめしています。

RUBATO&Co.の栃木レザー長財布の使用感については「【2026年版】RUBATO&Co. 長財布の口コミ・評判は?」で、お客様のレビューをもとに紹介しています。
お手入れの実際は「栃木レザーのお手入れ方法」もあわせて参考にしてみてくださいね。

まとめ|革の種類は「なめし」と「仕上げ」で見れば迷わない

革の種類は多く見えても、まずは「なめし製法」と「表面の仕上げ」という軸で捉えれば、選び方はシンプルになります。

使い込んで表情の変化を楽しみたいなら、植物タンニンなめしの素上げの革を。
見た目の安定と手軽さを取りたいなら、クロムなめしの顔料仕上げの革を。

どんな革にもそれぞれの良さがあります。
自分が革に何を求めるかが見えれば、永く付き合える一つに出会えるはずです。

私たちRUBATO&Co.は、その中でも「毎日触れて、育てていく革」として栃木レザーを選び、日本国内のレザー工房で長財布「Smith」を職人のフルハンドメイドでつくっています。
革選びの一つの答えとして、よければSmith商品ページものぞいてみてください。

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